死ぬか天才か

ハグ林のだだ漏れ思考整理簿(予定)

半径10mで充分(つーかこれが限界)

 

ぼんやりとした不安に力を吸われて過ごしていた。

心が丈夫ではないので、できるだけ感情を動かさないように生きてきた根性なしがぼくだった。

 

自分の半径10mくらいが笑えているのなら、とりあえず良いのだと思うようにしていた。世界平和よりも個人平和。手の届かないものに心はつかわない。他人は他人だし自分は自分。みんながみんな強い人間ばかりでは無いのでそれで許してもらっている(勝手に)。

 

その結果、ぼくは逆「雨ニモマケズ」とでも言うべき人間になってしまった(高校生の頃ぼくは「雨ニモマケズ」のように成りたいと思った)。西や東で大地震が起ころうが海の向こうで殺し合いが起ころうが、ぼくの心はそこには無かったのかもしれない。

しかし今回の騒ぎはぼくの半径10mにずかずかと入り込んできたのでぼくはまんまと疲弊してしまった。

 

声高々に叫ばれる正論では人は救われない。人は全然正しくないし世界は白でも黒でもない混沌なんだから。馬鹿ばかりだし、ぼくも馬鹿だから難しくって閉口していた。

目にするのも口にするのも嫌なのでひとりでぐらぐらしていた。弱虫で申しわけない。

 

今回の色々で、ぼくはもらった分しか返せない奴なのだと思った。こんな事になって思い返してみてはじめて沢山貰ってしまっていたことに気づく。

最初はお金のようなシンプルなものだったのかもしれないけど、いつの間にか気持ちのやり取りみたいなものになってしまった気がする。人の心とかよく分からないので返すことが難しい。返しているつもりで貰っているような気もする。感情が芽生え始めた綾波レイみたいなことを言い始めたのでもう止めておこう。

 

半径10mでぼくにできることがあればしようと思っている。みんな元気でまた会いたいと願っている。

この話はそれだけ。